LaLiga(20/21)第12節 カディスvsバルセロナ [マッチレビュー]

こんにちは!第12節は昇格組ながらも現在バルサよりも上位に位置しマドリーも倒す大健闘を見せているカディス との試合です。しかしカディスはここ3試合勝ちがなく、ホームでは未だ勝てていません。一方のバルセロナは最近好調でここ3試合連勝&クリーンシートです。

スタメン

カディスはロサーノ、ネグレドが復帰しましたがベンチスタートに。またカディスの要でもあるホセ・マリ、サルビサンチェスが怪我で欠場しました。

バルセロナは最近先発から外れているペドリではなくブライスワイト、怪我から復帰のアラウホではなくミンゲサが先発メンバーになりました。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

カディス
全員アタッカーのシュートでした。つまりカウンターの狙いができており成功していたことが分かります。

バルセロナ
メッシが相手選手よりも3本多く、チームの半分を占める10本のシュートを打っています。FKを蹴っているとはいえ多いです。メッシに頼っておりメッシ依存は解消できてるとは言えません。


xG(ゴール期待値)

バルセロナカディスより倍近くシュート数があるのにxGは負けています。つまり決定的なシュートは少なく、決定的なシュートを多く受けているということになります。

また決定機は3つと数えられましたが(sofascore)、xGが0.20以上のシュートはピャニッチとデストの2つのみでアタッカーの選手の決定機はありませでした。

ビルドアップ

バルセロナ

線の繋がり(前線)を見てもらうと左サイドはコウチーニョ、右サイドはデスト、真ん中にメッシ・グリーズマンブライスワイト と横のつながりが薄いです。特にデストは完全に孤立していました。ウィングが誰もおらず幅を取る選手がいません。アンスがいないのはかなり痛いです。

デンベレが先発しなかったのはラッキーで、コウチーニョがプレーするのは好きだった。我々は、彼がロングシュートやアルバへのスルーパスしか危険を提供していないことを知っているので、チームとして彼は簡単に守ることができる。

アルバロ・セルベラ(カディスの監督)

セルベラ監督のおっしゃる通りで、コウチーニョはアルバへのパスが多かったです。most progressive passingがアルバでしたがセルベラ監督は守り方を知っていたので簡単に守れました。

カディス

支配率は17%とかなり低く、カウンター志向のチームと言うことが分かります。特に両サイドハーフの2人はよく動いており、走行距離も両チーム通じてトップがこの2人でした。
左サイドへのパス矢印が多いことから、左サイドからの攻撃を多く始めていることが分かります。

progressive passes

これは攻撃を始める為のパスを何処から何処へ狙っているか表すものです。

オレンジで囲った部分にカディスの矢印が多いことから分かる通りで、カディスは左サイドのデストがカバーしきれないスペースを狙っています。 結局どの試合も同じとこを狙われており、何にも対策できていませんでした。先制されたシーンもデストのクリアミスからコーナーで失点しましたが、これも左サイドからの攻撃でした。

英語ですが一応progressive passの定義を置いときます。

・at least 30 meters closer to the opponent’s goal if the starting and finishing points are within a team’s own half


・at least 15 meters closer to the opponent’s goal if the starting and finishing points are in different halves


・at least 10 meters closer to the opponent’s goal if the starting and finishing points are in the opponent’s halfwyscout Glossary

wyscout Glossary

パスプロット

アラベス戦でも同じ現象になってたのでこれは書きましたが、ハーフスペースとバイタルエリア(14Zone)でのパスが異常に多いです。864本中317本と37%もこのエリアからパスを行っています。

このエリアは簡単に入らせたくないエリアではあるものの、パス数に対して決定気が少なすぎますしxGも非常に小さいです。前も書きましたが、ミドルが少ない、メッシを見過ぎ、メッシがボールを持った時しか動かない...等の理由が考えられます。するとバイタルエリアやハーフスペースでいくら持たれても怖くなく簡単に守備することができます。このままだと、この様な展開は絶対に訪れるので対策が必要です。

最後に

http://gty.im/1229965644

カディスの監督の発言を聞いて分かる通り、カディスはよく分析しており対策ができていました。キーパー含め選手も素晴らしかったと思います。

ただこの前レビューで、気のせいかもしれないと書きましたが明らかですね。軽率な失点が多いです。1失点目はしょうがない部分もありますが、2失点目のアルバは意味不明です。勿論ラングレ、テアが悪くないわけではないですが、アルバのプレーが全部が適当に見えてしまいます。正直見てられないので思い切ってバルデを見たいです。あの失点は同点に追いついた直後で流れが傾いてた時だったのも痛かったです。

クーマンは「メッシはフェレンツヴァーロシュ戦が最後の休み。ここから年末は働いてもらう」と断言したのでメッシはこれからフルで出場することになります。ここから年末は鬼日程で怪我人が出ることも考慮しなければなりません。

次はCLのユベントス戦、恐らく新聞の一面は"Messi CR7”で注目度はかなり高いでしょう。負けても首位通過の可能性はありますが、嫌な流れにならないためにも勝利で首位通過を決めたいところです。

CL(20/21)第5節 フェレンツヴァーロシュvs バルセロナ[マッチレビュー]

こんにちは!前節、主力を休ませ快勝したディナモキエフ戦に引き続き、主力を休めせながらのCLフェレンツヴァーロシュ戦です。ここまで初戦4連勝とCLでは例年よりも好調なバルサですが、ユベントスも勝ち点を取ってるので首位通過のために勝利は必須になります。

スタメン

前回の対戦でピケを退場させ、PK獲得、取り消されたもののゴールを決めたズブコフはスタメンを外れました。また前回は4バックだったのに対して、5バックできました。

一方のバルセロナデンベレが左、右がトリンカオの前線。そして先日試合で怪我をしたラングレがなんと先発になりました。
クーマン監督は試合前日での会見で「若手にチャンスを与えなければならない」と発言していたので、まだチャンスが少ないリキ、マテウス、コンラあたりをスタメンに選ぶかと思いきや特にサプライズはありませんでした。またメッシ、コウチーニョ、テアは休養のため招集外です。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

・フェレンツヴァーロシュ
総シュート数は10本でしたが複数シュートを打った選手は1人のみでした。つまり狙っていた攻撃はできなかったことが分かります。

バルセロナ
総シュート数は19本。ピャニッチバルサのMFの中ではよくシュートを打つことが分かります。

xG(ゴール期待値)

xGは大勝でフェレンツヴァーロシュに決定機を与えませんでした。シュートブロック率も60%と高く、ネトの仕事が良い意味でなかったです。

しっかり3点は獲得しましたが、バルサは決定機ミス5と決定機を逃すシーンは多かったです。

最近気になっているのがトリンカオ のシュートです。体幹が無いのか分かりませんが、シュートの威力も弱くコントロールもイマイチな気がします。今日も決定機を外してしまいました。

ビルドアップ

バルセロナ

ヒートマップを見ても自由に動いてるのはグリーズマンぐらいだったので綺麗に4-2-3-1の形で表示されました。今まで左サイドの方がパスが多く回ってましたが、今回は特に偏りはなくバランスがよかったです。

ミンゲサはピケ・ラングレよりも前線のパスと一列飛ばしのパスが多く、質の高いボールを配給できていました。ただブスケツには前線への矢印がありませんでした。

・フェレンツヴァーロシュ

相手は3(5)バックの形でしたので、ブライスワイトによって空くスペースは前の2試合ほどスペースは空きませんでした。

またパスの線の濃さを見ると、最終ラインでボールを回していることが分かります。なのでバルサのプレス、守備自体はうまくいってることになります。

スタッツ

sofascore:https://www.sofascore.com/barcelona-ferencvarosi-tc/ANsrgb

WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1508918/MatchReport/Europe-Champions-League-2020-2021-Ferencvaros-Barcelona

最後に

http://gty.im/1289074530

前半に入れた3点がそのまま最終スコアに。アンスがいないのでコンラは長い時間使うのかなと思いましたが、出場時間は10分でした。クーマン監督は言ってる言葉とやってることがあってない気がします笑

デンベレは左サイドでの出場でしたが好パフォーマンスを見してくれました。今回はキャプテンマークもつけ()、MOTMに選ばれました笑 となると次の試合はトップにブライスワイト 、左からデンベレグリーズマン、メッシで見たいです。

とりあえずこれでCLは5連勝。CLグループステージで初戦5連勝したのは2002/03の1stラウンドグループステージで6勝を挙げて以来、初めての快挙をあげました。(2002/03まで2次リーグ制)
ユベントス戦で流石にメッシは復帰しそうですが、負けても首位通過の可能性はあるので後半からでも良いような気もします。

次は昇格組ながらもマドリーを倒し、現在バルサよりも上位に位置するカディスとの対戦です。ここ3試合は非常に良いので流れを断ちたくはありません。

LaLiga(20/21)第11節 バルセロナvsオサスナ [マッチレビュー]

こんにちは!先日のCLはメッシ、デヨングを休ませフレッシュな状態での不調なリーガ戦です。昨季とのオサスナは良い思い出がなく1分1敗と負け越し。更にカンプノウで敗戦と同時にマドリーの優勝が決まるという屈辱を味わいました。ここからリーガの順位を上げるためにも勝ち点3は絶対です。

スタメン

バルセロナは1億トリオ+メッシの前線、ブスケツorピャニッチ+デヨングのボランチが予想されてましたが、先日のCL戦で好調だったブライスワイトとここ4試合連続先発中のペドリを使いました。ペドリを使う判断はよく分かりません。

オサスナはチミーアビラを始め多くの選手が欠場しています。やはりこの過密日程はどのチームも厳しい状況にあります。

レビュー

シュート

シュートを打った選手ついて

バルセロナ
総シュート数20本でアタッカーの選手が多く打ちました。決定機9と多かったですが決定機ミスは7。と決めるべきとこを決めきれませんでした。(決定機ミス:コウチーニョ3つ,グリーズマン,トリンカオ,ブライスワイト ,デヨング1つ,)

オサスナ
総シュート数10本。意外にも決定機は4もあり、2(3)つはバルセロナの選手の簡単なミスからの決定機でした。好バフォーマンスを見せたミンゲサですが、不用意なパスをして相手にチャンスを与えてしまうシーンもありました。(後半67:30)

xG(ゴール期待値)

今日は大差で勝ったので決定力があったと勘違いしそうですが、データも見ても決定力を見せれたのはメッシ(グリーズマン)だけです。先述した通り決定機ミスは7つもありました。
ゴールした4つのシュートの合計xGは0.91.
決定機ミス7つのシュートの合計xGは2.95.(*上図のマップと違うサイトでxGを導出したので多少数値はずれています)

ゴール時のxGより決定機ミスのxGが3倍以上違います。
なので今日の試合決定力は無かったです。

ビルドアップ

バルセロナ

先日のディナモキエフ戦と同様にブライスワイトだけ円が小さくなりました。
他の選手は全体的に円が大きく、左サイドでのパス回しが活発でした。

個人に注目すると、ミンゲサは前線(メッシ、グリーズマン)へのパス矢印があり、積極的に質の高いパスを配給してました。

また全体的に左寄りなので右サイドの広いエリアにデストしかいません。右サイドの選手がデンベレやトリンカオ の時にはこの様になりませんが、やはりメッシの時には右サイドでの守備が問題なのは明らかです。

オサスナ

支配率は29%と低いのでバルセロナ程選手間の矢印はありません。
キーパーのエレーラから最前線のブディミルへの矢印が太いです。このロングボールは、失敗してもいいので自陣の陣形回復や局面移行の意味があります。ただピケのいないバルサは空中戦は弱いので、空中戦の強いブディミルをあてるのは非常に有効な狙いだと思います。

また今回の肝になってたであろうジョニーがそうそう怪我をしたのがオサスナにとっては厳しかったです。

スタッツ

sofascore:https://www.sofascore.com/osasuna-barcelona/rgbsvgb

WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492024/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Osasuna

最後に

http://gty.im/1229853104

今日の試合は大差で勝ったものの決定力がなく、ミスでチャンスを与えてしまった試合となりました。

しかし、久しぶりに次の日も余韻に浸れる気持ちいい試合でした。特に前半は終始圧倒していました。それにメッシのゴールは感動しました笑
そして意外にもテアシュテーゲンは今季リーガ初のクリーンシートです。オブラクが強敵すぎますが、クリーンシートを伸ばし続けたいです。

ネガティブな話をすると、アラベスアトレティコ戦しかり軽率なミスからチャンスを与えるシーンが多い気がします。自分が気にしすぎてるだけかもしれませんが笑 そしてラングレが怪我をしてしまいました。これでトップチームのCBは全滅。アラウホ、ウンティティはあと1,2週間らしいので相当厳しい状況になりました。

これで4勝2分3敗で7位(12/1 時点)とまだマシな順位に上がりました。この好調なままリーガでの順位をあげたいとこです。

次はCL敵地でのフェレンツヴァーロシュ戦です。恐らく主力の選手は休ませるので、出場機会がまだ約束されてない選手はアピールのチャンスです。できれば首位通過を決めて欲しいですが、一番はこれ以上怪我人が増えないで欲しいです笑

CL(20/21)第4節 ディナモ・キエフvsバルセロナ [マッチレビュー]

こんにちは!今回は好調のCLの戦いです。今節勝利するとグループステージの突破が決まり、第5節のawayフィレンツヴァーロシュ戦も主力を休ませることができるので絶対に勝ちたいところです。

スタメン


ディナモキエフは主力勢がコロナ復帰を果たし、第3節から8人のメンバー変更。ただ相変わらず欠場選手は多いです。
そしてバルセロナはメッシ、デヨングが休養のため招集外。マテウスフェルナンデス、Bチーム所属のミンゲサが初招集。ブライスワイト、アレニャ、フィルポ、ミンゲサが今季初先発となりました。また、見て分かる通り若いです。スタメン平均年齢が24.6歳と今季一番若いスタメンです。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

ディナモキエフ
総シュート数は7本と少ないですがエリア内からのシュート率は86%でした。印象としてはシュートの一歩手前までは行くものの、中々シュートを打てなかった様な印象を持ちました。

バルセロナ
総シュート数は16本でしたが、シュートの割合は(FW:9 MF:4 DF:3)とアタッカー以外の選手のシュートの割合が大きかったです。ブライスワイトのシュート数2に対してゴール数が2より、決めるべきところを決めて、アタッカーの仕事をしてくれました

xG(ゴール期待値)

前半はお互い決定機を作れていませんでした。ただ先ほど言った通りディナモキエフは「シュートまで後一歩!」の印象があったので、今日の相手がCL上位常連クラブだとxGは負けていたと思います。
とは言ってもシュート7本を受けておきながらxG0.25はかなり低いです。

後半から明らかにバルセロナxGが増え、決定機を多く作れており(5つ)結局xGでは大勝しました。

ビルドアップ

バルセロナ

アレニャを中心にコウチーニョ、ペドリ、ピャニッチ、ラングレ、フィルポが大きな円を描いています。アレニャは完全にボール保持時の中心になっており大活躍を見せました。

また円が小さく、味方との矢印が全くないブライスワイトですが、ビジャレアル戦のグリーズマンと似た様な感じで直接的には絡んでないものもスペースを開けたりしており、most progressive carrying ,2G1Aから分かる通りで、円が小さいことは必ずしも欠点にはなりません。

ディナモキエフ

左サイドからの攻撃が多く、progressive passm mapもみてもミンゲサの裏あたりを狙っていたことが分かります。

ブライスワイト が前線でいたからかZabarnyiが低い位置を取っており、CBと中盤のスペースが大きく空いていることが分かります。(しかもアレニャのサイド)ブライスワイト は加入後一番良いプレーをしていいたと思います。

スタッツ

sofascore:https://www.sofascore.com/dynamo-kyiv-barcelona/rgbsfqb

WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1508916/MatchReport/Europe-Champions-League-2020-2021-Dynamo-Kyiv-Barcelona

最後に

http://gty.im/1229772329

これでCL4連勝、グループステージ突破、メッシ・デヨング休養、若手の活躍、とほぼ完璧なローテーションができた試合でした。

自分の勝手な予想ですが、クーマンの意味不明な前線大量投入は、中盤の選手を限定(デヨング、ピャニッチブスケツのみと)しているため、アタッカーの選手を入れてると勝手に思っているので、アレニャの大活躍はクーマンの意味不明な交代策を止めてくれそうな気がします。

これでアウェイ フェレンツヴァーロシュ戦もローテの選択をすることができます。
そして次はオサスナ戦です。メッシ、デヨングが充分休めたので、個人的にはこの2人は期待しています。ただ怪我人は増える一方なので怪我だけはしない様、必ず勝ってほしいです。

LaLiga(20/21)第10節 アトレティコマドリードvsバルセロナ [マッチレビュー]

こんにちは!長い長い代表ウィークが明け、バルセロナの試合です。代表ウィーク明けは調子がよろしくないですが、相手は絶好調のアトレティコ です。

まず、代表に呼ばれた各選手の出場時間などを見ていきます。

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やはり代表でもデヨング、メッシはほぼフルで出場。200分越えの選手が多くアメリカ・南米は移動距離も馬鹿にならないので、疲労はかなり気になるところです。

スタメン

アトレティコウルグアイ代表でコロナ感染したスアレス、トレイラが欠場。スタメンは大方の予想通りのメンバーできました。

バルセロナは怪我から復帰したコウチーニョは使わずペドリ(怪我の報道もありましたがスタメン)、そしてピャニッチがリーガ初スタメンです。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

アトレティコ
総シュート数は9本、枠内シュート率は22%はボチボチです。しかし前半ではシュート5本の内 "決定機1,ポスト1,枠内1,ゴール1" と効果的なシュートを多く打っていました。

バルセロナ
総シュート数は13本で前半は2本、後半13本と極端に違いました。またアトレティコと違い効果的なシュートは多くありませんでした。

xG(ゴール期待値)

アトレティコxGが低かったので、ゴール期待値では勝ってます。ただ一番大きな決定機はラングレのシュート(xG0.52)で、アタッカー陣でxG0.15を超えたのは前半2分でのグリーズマンのシュートのみでした。
シュートを打った選手は多いですが、シュート自体はxGがかなり低いことから策が少ないことが分かります。

失点についてですが、アラベス戦の失点もしかり軽率なミスでの失点が増えてます。

ビルドアップ

バルセロナ

見て分かる通り、中央より外側(後ろ側)で回す機会が多く、ボール被保持時のアトレティコは532の形だったので、前線でのパスが少ないことが分かります。
そして右サイド(デンベレ)からの攻撃回数が多く、全体の46%が右サイドからの攻撃でした。
しっかり比較したわけでは無いですが、 グリーズマン(メッシ)がトップ下の時は右サイドからの攻撃が多く感じます。またコウチーニョがトップ下の時は左サイドからの攻撃が非常に多いです。なので超安易な考えだと、次はコウチーニョトップ下、右デンベレの形もみたいです。

再びクーマンは試合終盤に前線の選手を多く入れましたが、今日のアトレティコ戦なら"まだ"中盤大量投入の方が良かったと思います。クーマンは使う選手を限定しており策が少ないので、ディナモキエフ戦では是非他の選手を試してほしいです。

アトレティコマドリード

ボール保持時にはエルモソ、ヒメネス、サヴィッチの3バックの形に。左サイドでのパス回しが活発に見えますが、攻撃自体は右サイドの方が多かったです。

最後に

http://gty.im/1229723662

結局もったいない失点をした後、ゴールがなく負けました。それによりリーグ戦で初めてシメオネに負けました。これでリーグ8試合3勝2分3敗、11ポイントで13位。いくら二試合未消化でも、これを言い訳にできないくらいひどいですね...

とりあえずクーマンの変な交代を止めるためにも、ディナモキエフ戦やCLでアレニャ、リキ、マテウスあたりを試して、試合で使う選手を増やしてほしいです。

そして、とうとうマテウスフェルナンデスが召集されました!変に期待しているので出場してほしいですね笑

そしてこれから過密日程&長距離移動になります。ディナモキエフ戦で勝利するとグループステージ突破が決まります。メッシ、デヨングが休めるのでオサスナ戦を楽しみにしたいと思います。

LaLiga(20/21)第9節 バルセロナvsベティス [マッチレビュー]

こんにちは!今日は絶対に負けられないリーグ戦。リーグ戦はここ4試合勝ちがなく、2試合未消化であるもののCL権すら危ういとまで言われている状況です。先日のディナモキエフ戦も勝ちはしましたが内容は悪くテアに助けられました。

スタメン

Image
主な欠場選手
バルセロナ     ・ベティス

アラウホ(怪我)     カマラサ(怪我)
コウチーニョ(怪我)   ダニ・マルティン(怪我)
ウンティティ (怪我)   グアルダード(怪我)
マテウス(監督判断)   シドネイ(怪我)
            フェキル(怪我)

なんとメッシがベンチスタートになりましたが、同じく疲労が気になるデヨングは先発に。4231の形にも見えましたが442表示にします。そしてバルセロナの先発平均年齢は26.7歳とここ最近と比べるとかなり若くなりました。

ベティスはフェキルが代表招集されていましたが怪我で欠場。そして、サナブリア・テージョ・モレーノ・バルトラ・エメルソン・ブラボとバルサ関係の選手が異常に多いです(ベンチにもまだ居ます笑)

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

バルセロナ
総シュート18本、クーマン監督は「遠目からもシュートを打つ必要がある」と言っていましたがエリア外からのシュート率は6%。ここはまだ落とし込めてない気がします。グリーズマンはシュートを5本打ち、全てが決定機と言えるものでした。

ベティス
総シュート数12本、ピケの裏からのシュートが多く、シュート方向はバルサから見て右サイドからのシュート率が59%でした。今回は身長差はそこまでありませんでしたがセットプレー(コーナーキック)の成功率は高く、シュートまでの確率が高かったです。

xG(ゴール期待値)

BetweenThePosts

基本的にずっと勝っていました。決定力で言うと話題に上がったのはグリーズマン ですが、彼は今日xG約1.74を記録しました。正直1.74も記録して得点数1は低すぎます。
しかしグリーズマン擁護をすると2試合連続xG1越え。(ディナモキエフxG約1.20) ここまで”7試合合計でxG 1”だったので、相手の守備に問題があるにしろ明らかにチャンスを作れてます。あとは本当に決めるだけです。

ビルドアップ

バルセロナ

BetweenThePosts

ネトになかったキーパーとディフェンスの選手の線が増えました。

左サイドの感覚は近いですが右サイドはかなりオープンになっています。(前半途中デンベレグリーズマンの位置を入れ替えたためかもしれませんが)

most XGCHAINがグリーズマン、そしてグリーズマン自身の決定機も多かったことからグリーズマンの動き自体は良いと思います。

ベティス

BetweenThePosts

明らかに中央の線より外側の線が多いですね。サイドからの意識を感じられます。そして前への意識は左サイドの方が感じられます。

1つ気になったのはバルトラのバックパスの多さ(線の太さ)です。
これは3つの見方ができ、1つは時間稼ぎ、2つ目はプレスに嵌められパスコースが無いため、3つ目は逆サイドやDFの裏のスペースを狙うため。

時間稼ぎ・プレスが嵌ったというわけではないと思うので、サイドでの絡みが多かったことを含めると個人的には3つ目の理由が近いと思います。

走行距離

前半のみですがテージョ・モレーノの走行距離が多いことから、左サイドを中心に攻めていたことが分かります。

スタッツ

WhoScored: https://www.whoscored.com/Matches/1492327/MatchReport/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Real-Betis

sofascore: https://www.sofascore.com/barcelona-real-betis/qgbsrgb

最後に

http://gty.im/1284435765

とりあえず不調だったリーグ戦で勝てました!そして嬉しいのが流れの中からメッシが決めてくれました!
しかし残念ながらアンスが怪我をしました。コンラを使うようですが、アンスの離脱は本当に厳しいです。

ここから代表ウィークに入ります。恐らくコウチーニョ、ウンティティ (?)が復帰し、アトレティコ戦に望みます。アトレティコはここまでかなり好調のようなので重要な試合になる事は間違いないです。ここまで疲労が気になるところですが、誰も怪我する事なく戻ってくることを願います。

収益で見るバルセロナの移籍事情 20-21冬~後編~

今回は後編ですのでまだ前編をみられてない方は是非前編からみてください!

前編はこちらから⬆️

今シーズン加入・契約更新した選手以外の『ブスケツ・アレニャ・グリーズマンブライスワイト ・デンベレ・リキプッチ・ネト・コウチーニョ・アルバ・セルジロベルト・アンスファティ・ウンティティ ・フィルポ』の13名について、現在の市場価値分が移籍金として払われたときの収益はどのくらいなのか。を調べてみました。

前編はこの13名の内、収益が多く得られる7名を紹介したので後編は収益を得難い6名の選手を紹介していきます。

また、しつこいですが高い収益が得られるから売るべきだとは全く思っていません。そして素人が計算したので緩くみてください。
ここではボーナス等は考慮せず、表記は選手名(今までの最高市場価格/現時点での市場価格/バルセロナに加入した移籍金)参考サイトはtranfermarktです。


8Ousmane Dembélé(最€120m/現€50m/移€130m)

http://gty.im/1038305672

デンベレは2017年8月25日に移籍金1億3000万€で加入しました。なので獲得時の簿価は1億3000万€になります。そして20-21冬時点のデンベレの簿価は獲得時の簿価と減価償却費の差なので約3900万€になります。

現時点の市場価値である5000万€を支払われたとしても5000-3900=1100。1100万€しか収益は得られません。

彼に7000万€払うクラブがいるのかは分かりませんが、7000万€程度支払われたなら3100万€(約38億円)のも収益を得られます。

€11.00m(約13億4979万1699円)

9Junior Firpo (最€25m/現€14m/移€18m)

http://gty.im/1153700788

フィルポもデンベレと同じように計算します。彼は1800万€で獲得しました。そして、彼の簿価は約1260万€でした。
つまり、1400万€の移籍金が払われたと仮定すると、収益額はこの差額である140万€程度しか得られません。

彼も売却希望の声が多いように感じますが、今の市場価値だと収益を得られるのは難しいように感じます。

€1.40m(約1億7179万1670円)

10 Neto (最€18m/現€10m/移€26m)

http://gty.im/1092949046

最近パフォーマンが優れているネトです。彼は売らなくていいとは思いますが一応見ていきます。
彼は2600万€で加入し、彼の簿価は1300万€です。彼はまだ在籍年数も長くないので収益は得辛いです。なので彼の市場価値と簿価との差額は1000-1300=-300でマイナスになっています。

彼のパフォーマンス、得られる収益を考えても売る理由は無い様に感じます。

€-3.00m(約-3億6807万776円)

11 Antoine Griezmann (最€150m/現€80m/移€120m)

http://gty.im/1170165495

ここからが問題ですね。
グリーズマンは1億2000万€の大金で獲得し在籍年数も長くないので相当な移籍金を積まれないと売る事はないような気がします。
彼の簿価は8400万€とかなり大きいです。そして彼に8000万€の大金が注ぎ込まれても8000-8400=-400。と収益としてみるとマイナスになります。

収益を得るという点でみると1億€以上は絶対。しかし1億€を払えるクラブはいないと思うので、収益の点で考えると彼は売られないと思います。

€-4.00m(約-4億9076万1034円)

12 Martin Braithwaite

http://gty.im/1211013513

彼の簿価は1285.7万€です。そして彼の市場価値は750万€、なので750-1285.7で収益はマイナスになります。

プライスワイトですが彼は他の選手とは違う特別な形での加入でしたので間違いの可能性はあります。しかし収益を多く得られないと言う点は合っていると思います。

€-5.36m(約-6億5761万9786円)

13 Philippe Coutinho

http://gty.im/1054627668

そして1番収益を得られないのはコウチーニョとなりました。しかし彼はバイエルンにレンタルされたシーズンもありますが、計算がややこしいので19/20はバルサに居たと仮定して計算しました。

コウチーニョは移籍金1億4500万€でバルセロナに加入しました。彼の累計の簿価は約6590.9万€。しかし現在のコウチーニョの市場価値は6000万€とかなり下がったので、6000-6590.9と差額はマイナスになりました。

なので彼は収益の面で考えると売れないと思います。

€-5.91m(約-7億2509万9428円)

最後に

どうでしたか?

今回は収益が得辛い6人の選手を紹介しました。つまり彼らはサポーターに売るべきと言われても、財政的に余裕があるか、多額の移籍金を積まれないと売られる可能性は低いと言い換えることもできると思います。

もし放出候補の選手で優先順位をつけるなら(収益という点で)1、2or3、4の順になると思います。

“冬に誰を売るべきか?”これは絶対サッカーファンでは話になると思いますので、そのとき是非参考にして頂けたらなと思います。
是非これを踏まえて放出の優先順位などを教えてください!笑