CL(20/21)ラウンド16 2ndレグ PSGvsバルセロナ[マッチレビュー]
こんにちは!エルサダールでオサスナに勝利し、今季アウェイでの勝負強さを証明している中2ndレグアウェイPSG戦になります。
[PSG戦プレビュー]
— あーるえふ (@RF20_Cruyffcule) 2021年3月10日
CLの全歴史において、1stレグホームで3点差以上の負けから逆転したチームはなし
CLのパルクデプランスでは22試合連続でゴール中。最後に無得点だったのは2015年のマドリー戦(0-0)
バルサは4試合連続CS、リーガアウェイ8連勝中
PSGも3試合連続CS。しかし最後のホームでは敗北 pic.twitter.com/mgZrsxZxJx
スタメン
PSGは再びネイマールが出場できず、キーンも欠場なのでドラクスラーが先発に選ばれました。他の選手は1stレグと同じ選手になります。
バルセロナはCBの選手が2人しかいませんでしたが、ここ好調な3バックの布陣。ウンティティが選ばれないことを考えると彼はかなり序列を落としてそうです。
マッチデータレビュー
・シュート
シュートを打った選手について
・PSG
総シュート数6本。シュートの比率に関しては当然エンバペが1位です。
1stレグの大きなアドバンテージを持っていた為か、積極的にシュートを打つことはなく前半4本、後半2本になりました。
・バルセロナ
総シュート数20本。1stレグではセットプレーからのシュートしかなかったメッシには6本のシュート。そしてバルセロナはフィニッシュの局面をデンベレで狙っていたため、デンベレは4本と多いです。またコーナーキックのニア狙いで、ブスケツをターゲットにしていたので、ブスケツのシュート数が4本もありました。
グリーズマンはシュートを打つ 回数が少なく、2本に終わっています。
xG(ゴール期待値)
この試合最も問題にすべきデータがこれです。
特に前半、デンベレにあった複数回の決定機とメッシのPKミス。上のデータを見て分かる通り前半では約xG2.3。このxGを見ると少なくとも前半で2,3点ほしかったです。
前半ではシュートチャンスを作れていたバルサですが、後半にはシュート数も減り決定機を作れていませんでした。
1stレグのレビューでも書きましたが、この2試合は決定力が異常にありませんでした。バルサもPSGも今季の決定力はありません(GF-xGで算出した決定力ランクでは、5大リーグ中バルサが80位。PSGが71位)でしたが、大一番での決定力の差は感じました。
ビルドアップ
バルセロナ
この試合も3バックで入ったバルセロナ。ボール保持率は73%を記録し、パスマップを見てもボールを持つ時間が長かったことがわかります。
デンベレはビルドアップに関わることよりも背後を狙っていたので、他の選手よりもパス交換が少なかったです。パスマップを見てわかる通り、デンベレへのパスが一番多かったのはアルバで、アルバ→デンベレラインでPSGの背後を突いていたことがわかります。(ミンゲサは前半35分での交代だったので、パスの関わりが少なく表示されています)
若干デストが孤立気味なのが気になりますが、今日のデストは対面のクルザワに対して優位性を持っていこと、エンバペがカウンター要員で守備をする回数が少なかった為、この試合の前半では特に問題になりませんでした。
後半にはクルザワ→ディアロに交代し、ディアロの守備に苦しみ不利になっていたこともあり左サイドのアルバからの攻撃が増えていました。
PSG
パスマップを見て分かるようにPSGはエンバペをカウンター要員として、前線に残す時間が長かったです。
前述したようにデストが右サイドで有利性を持てた一つの要因でもありますが、彼がボールを持つと下手に飛び込む様な守備ができない為、エンバペにボールが入るとPSGの選手が上がる時間を作れられていました。
しかし、バルセロナの守備は悪かったわけではなく、パスマップから分かる通りナバスにロングボールを蹴らせていました。
スタッツサイト
最後に
結局勝つこともできず残念な結果となり、CLは敗退となりました。
今に始まったことではありませんが、圧倒的な決定力の無さが目立ちました。逆転の可能性が十分に見えた試合の内容だっただけに悔やまれます。
ただ、明らかにここ数年のローマやリヴァプール、バイエルンの敗退とは違いポジティブな感覚を持って帰国することができました。
『奇跡』を起こすことはできませんでしたが、まだ国内に2つのタイトルの可能性があります。この試合が『転換期のバルサにとって不幸中の幸い』だったと言うことできる様に残りのリーガ、コパ決勝も勝ち続けてほしいです。
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