LaLiga(20/21)第16節 バルセロナvsエイバル [マッチレビュー]
こんにちは!2020年のラストゲーム、非常に相性の良いエイバルとカンプノウでの対戦です。エイバルとはカンプノウで全勝、全試合3得点以上と圧倒的なデータがありますが、今季は記録破りばっかりしているので参考にはなりません笑
バルセロナはリーグ戦直近4試合で3勝1分、今日勝てば一気に3位に浮上します。
一方エイバルはリーグ戦直近4試合勝ちが無く17位と降格権付近にいますが、今季はボトムハーフのポイント差が少ないです。
スタメン
バルサは前節と続けて3バックにしました。ただアルバが出場停止メッシが怪我なのでフィルポ、グリーズマンがそのまま入ります。
エイバルは残念ながらブライアンヒルが風邪により招集外。(1回目コロナ検査は陰性)武藤はベンチスタートでしたが、乾はスタメンです。
レビュー
シュート
シュートを打った選手について
・バルセロナ
総シュート数16本。11人とほぼ全員がシュートを打っていますが、途中出場のデンベレが最多の3本で枠内シュートもデンベレが最多でした(2本)。シュートに関してはデンベレ以外の決定的なシュートがなかったです。
アシストの面で見るとペドリが決定機創出1回、キーパス3回と断トツでxAが高かったです。
・エイバル
総シュート数9本。エリア外からのシュートが多くゴールシーンもエリア外からのシュートでした。シュート自体は決定的なものは少なかったと言えると思います。
xG(ゴール期待値)
エイバルは前半に6本も打っていますが、65分以降シュートを打てていません。また先述した通りエイバルは決定的なシュートこそ得点シーン以外で打っていないのでxGは相当低いです。それだけにアラウホのミスは悔やまれます。
一方バルセロナは60分以降にチャンスを作れていました。これも先述しましたが、デンベレしか決定的なシュートを打てていません。(PKを除く)
前半はエイバル、後半はバルサがチャンスを作れていました。
ビルドアップ
バルセロナ
前半は前節と同じ3-4-3でした。エイバルのプレスに嵌り前線にボールが持っていけず後方でボールを回していることが分かります。今日失点に繋がるミスをしたアラウホを見ると前線へのパスが少なくテアへのパスが多かった事からもエイバルにはめられたことが分かります。
前節3バック採用により高い位置を取って恩恵を受けていたデストですが、今回は4バック採用の時よりも低い位置に表示されています。高い位置で受け取ったシーンもありましたが疲労が見え前半での交代となりました。
一方逆サイドのフィルポは高い位置を取れており、後方での怖いシーンも少しありましたが攻撃に参加できておりクロスでのアシストもありました。
エイバル
一目瞭然ですが左サイドからの攻撃が多いです。後方で回すこと無く、とにかく左サイド前線にボールを集めています。
右サイドのDFのブルゴス、ポソを見るとキケ ガルシアにパス矢印が多くキーパーのドミトロヴィッチからも多かったことが分かります。
実際左サイドの乾はドリブルを両チームダントツの9回も仕掛けており、ミンゲサは乾に攻守ともに苦戦していました。
PROGRESSIVE PASSES
しつこいですがこれは攻撃を始めるためのパスを表すマップです。
オレンジの部分を見て分かる通りバルセロナの右サイドを明らかに狙っていました。またキーパーの部分からも4本progressive passesがあることから、ショートパスよりもロングパスから攻撃を初めていたことも分かります。
またバルサも後半からロングボールで攻撃を始める事が多くなりました。エイバルはプレスをかけていたのでロングボールは一つの狙いどころだったとは思います。
スタッツ
WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492070/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Eibar
sofascore:https://www.sofascore.com/eibar-barcelona/rgbsOgb
最後に
3-4-2-1でスタートしPK失敗とエイバルにペースを握られる展開でしたが、後半デストを下げデンベレを投入し、ミンゲサ右ラテラルの4-2-3-1に変更してなんとかペースは握ったものの軽率なミスからの失点。その後デンベレが決めるましたが勝ち点3を奪えませんでした。
これによりカンプノウで初めてエイバルに勝てませんでした。メッシが不在な中グリーズマンに引っ張って欲しかったですが、大きな仕事はできず。途中出場のコウチーニョは得点シーンこそ作りましたが、怪我により長期離脱(4ヶ月~8ヶ月)
2020年を象徴するようなゲームでした。暫定6位で首位と10ポイント差。現実的に優勝は厳しくなってますが、シーズンはまだ長いので来年の試合は期待したいです!
まだレビュー書き始めて3ヶ月位ですが、いつも読んで頂き本当にありがとうございました。来年は気持ちよく勝った試合のレビューを多く書きたいですね笑
LaLiga(20/21)第15節 バジャドリードvsバルセロナ[マッチレビュー]
こんにちは!前節バレンシア相手に引き分けに終わり、過密日程最後のバジャドリード戦に挑みます。バルセロナはバジャドリードに対しては非常に相性がよく大差での勝ちが多いですが、バルサはアウェイ直近4試合勝ちがなく苦しんでいます。一方のバジャドリードは18位と降格権にいるものの直近5試合は2勝2分1敗と割と好調です。
スタメン
バルセロナはまさかの3バック。グリーズマン、コウチーニョはベンチスタートになりペドリ、ブライスがチョイスされました。そしてピャニッチがリーグ戦では2回目のスタメンに選ばれました。
バジャドリードは昨季終盤に十字靭帯を断裂し長期離脱中のキコオリーバスとポルトから加入してきたヤンコのDF2人が怪我で居ません。またエルビアスは今季から(?)右ラテラルにコンバードされています。
レビュー
シュート
シュートを打った選手について
・バジャドリード
総シュート数は12本。前半では4分と6分の2本しかシュートはありませんでしたが、後半に10本も打っています。しかもその内アラウホ、デヨング、アルバを交代した71分以降に5本でした。
・バルセロナ
総シュート数21本。全体の81%のシュートがメッシとブライスワイトによるものでした。今季は中盤からのシュートが少ないですがピャニッチは必ず打っています。
xG(ゴール期待値)
xG上では圧勝でした。決定機ミスも少なく被決定機もウンティティ投入直後のオレジャナのシュートのみで、正直xG上は文句なしの数値です。
問題点は、やはり71分の交代後からバジャドリードのxGが大きくなっている事です。これはクーマンの交代ミスというよりはウンティティが酷すぎました...ソシエダ戦もにたような状況になりましたが、ソシエダ戦と違って後半にも決定機を作れてました。
ビルドアップ
バルセロナ
今日は3バック。3人のCBを見るとミンゲサとラングレからはWBの選手とメッシ、ペドリへの前線のパスが多かったですが、アラウホはCBへのパスが多く前線へのパスは少ないことが分かります。またヒートマップも見ると綺麗に3等分されておりミンゲサが高い位置をとっていることが分かります。
このフォーメンションになって恩恵を受けていたのはデスト。いつもより高い位置を取れておりクロス数は今試合最多の6本もありクロスからアシストも記録しました。
またブライスワイトはタッチ数25と少なく丸が小さかった事、トップスピード30km/h以上を記録してない事からもポストプレーをしていたことが分かります。
メッシもソシエダ戦のファルソヌエベと同様に被る選手がいなかったのでスペースをうまく使うことができていました。
これは攻撃を始めるためのパスを表すマップです。ここ数試合は水色で囲まれた部分にパスが少なかったですが、バジャドリード戦では明らかにデストに出したと思われる線があります。今日の配置は合理的だと思います。
バジャドリード
バジャドリードは442でした。most系に途中出場のトニビジャとオレジャナがいる事から後半の方が攻撃できていたとが分かります。
ホアキンフェルナンデスの位置に注目すると少し低い位置に表示されています。何回か言っていますがこれは、ブライスワイトがCBを"ピン留め"することによりライン間のスペースを開けることができています。これによってメッシ、ペドリ、アルバも活きてきます。
スタッツ
WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492060/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Real-Valladolid-Barcelona
sofascore:https://www.sofascore.com/real-valladolid-barcelona/rgbsGgb
最後に
3バックと大胆な布陣で3-0の勝利を掴みました!3バックに関してはオップションとして持つのはありだと思います。ただ現状CBが少ない等厳しい部分もあるので、「過密日程かつ格下相手なら」ぐらいで、僕はそこまで続けて欲しくはありません笑
今日の試合バルサの選手で一番プレッシャーをかけていたのはメッシとデストでした。しかもメッシが成功数は最多の8回。試合によってバラツキは激しいですがしっかりと守備をしてくれています。
それとピャニッチですがフル出場はバジャドリード戦が初。今節のプレーはほぼ完璧でしたし、守備の面でクーマンは思うところはありそうですが、もっとスタメンで見たい選手です。
正直デスト、ペドリ、フレンキーあたりの疲労は特に気になりますが、ここからクリスマス休暇に入り1週間ほど休みが与えられます。次はカンプノウでのエイバル戦で年末最後の試合です。2020年最後を良い試合で勝って終えたいですね笑
LaLiga(20/21)第19節 バルセロナvsレアル・ソシエダ[マッチレビュー]
こんにちは!現在首位で18年ぶりの好スタートなレアルソシエダ、33年以来の最悪のスタートなバルセロナと対照的なチーム同士の試合です。ただカンプノウにおいてはソシエダとは圧倒的な数字を誇っており、相性が非常に良いです。これから優勝を目指すには特に上位チームとの対戦が重要になってくるので必ず勝ちたいとこです。
またスーペルコパが開催される影響で、前倒しでの試合となります。*スーペルコパでもソシエダとの対戦が決まりました。
スタメン
首位との対戦で若いミンゲサとアラウホのCBコンビできました。クーマンの大胆さはすごいです笑 またペドリがトップ下起用になり4-2-3-1に戻りました。そしてフィルポですが第二子が昨夜誕生しクーマンが許可を与えたため招集外となりました。
ソシエダは前節エイバル戦から7人の先発変更。前節好調であったバレネチェアはベンチスタートになりました。とにかく怪我人が多く、チームの要でもあるシルバ、オヤルサバルが欠場しました。
レビュー
シュート
シュートを打った選手について
・バルセロナ
総シュート数は14本。全体的に多くの選手が打っており、大きい偏りはありません。直近の試合は、どんなに難しい問題でも答えがメッシなのでメッシを警戒すれば怖さは減っていましたが、今日の試合は偏りがなく多くの選手が打つことでメッシもより怖く更に他の選手も怖くなっていました。
・レアルソシエダ
総シュート数は12本。バルサとほとんど変わりませんが75%のシュートは66分以降に打ったものです。つまりバルセロナが交代策を使ってから多くのシュートを打ちました。今日の様な戦い方ができるメンバーは限られていることが分かります。
xG(ゴール期待値)
xGでは大勝しています。前半は決定機を3つも作れており、被シュート数は3本で被決定機は1つと良い試合の入りだったことが分かります。ただ問題は後半で60分以降は決定機を作れず、シュートを多く受けています。先述した通りでこの戦い方ができるメンバーは限られており問題もあります。
主にグリーズマンですが決定機のミスがだんだん増えています。今日の試合ではグリーズマンは2つ(3つ)の決定機を外しました。これも裏を返せば右サイドでもフィニッシュに絡めてることが分かるので後一歩ですね笑
ビルドアップ
バルセロナ
今までと明らかに違う部分はメッシの位置。ファルソヌエベの様な立ち位置になっておりグリーズマンとも被ることなく、スペースがある状態でプレーできています。相変わらずデストは孤立気味に見えるものの全体的に選手間の繋がりは多く偏りがありません。
ミンゲサ、アラウホの違いも明らかに現れています。アラウホは前線へのパスがなく、ミンゲサとテアへのパスが多いです。一方ミンゲサはアルバ、ブスケツ、メッシへと前線へのパスが多いです。またテアシュテーゲンの前線へのパスも多かったです。
レアル・ソシエダ
ソシエダは初め4-3-3でスタートしていましたが、前半20分あたりにポルトゥとヤヌザイを中盤に持っていきダイヤモンド型の4-4-2に変更しました。そのためポルトゥが真ん中に表示されています。
ただダイヤモンド型の4-4-2は基本的に相手のセンターアタックには数的不利な状況になりやすいです。この試合スビメンディ(メリーノ)が一列降り5バックを形成して守っていたので、バルサが中盤でボールを多く持てていた印象があります。
most progressive passing がゴロサベル、most progressive passing receivedがモンレアルだった事から攻撃サイドの偏りはなく、サイドバックの選手に運動力等も求められていたことも分かります。
スタッツ
sofascore:https://www.sofascore.com/real-sociedad-barcelona/rgbszgb
WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492121/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Real-Sociedad
最後に
試合終盤は押し込まれる展開が続くもなんとか勝利しました!それにゴールを決めたときの喜び方や何かチームの団結力(?)も見えました笑 非常に内容も良い勝利だったと思います。
ラ・レアル戦のフレンキーのゴール。VAR待ちの後、「ブラボー!」と言いながら歓喜の輪ができたが、輪の中心はフレンキーではなくメッシだった。ゴール決めたフレンキーも自分のゴールなのにメッシに飛びつく。なかなか可視化されないが、メッシはリーダーなんだなと思ったシーンだった。
ぶんた(@s_bunta) さん
今日の試合はデータ、スタッツ上ではMOTMはアルバでしたが、クレの中では間違いなくペドリだったと思います。ポストに衝突してまでも守ったシーンもそうですし全体的に素晴らしいプレーをしていました。アラウホとミンゲサも素晴らしく若手の勢いがすごいです笑
若手が活躍する裏で危ないのはトップ下でも序列が下がりつつあるコウチーニョと手癖や軽率なミスが批判され始めてるラングレ。特にラングレは大事な試合でのスタメン落ちですので、気概を見せて欲しいです。
これで暫定5位に浮上。次節はまたカンプノウでのバレンシア戦です。今季主力を大量放出しバルサと同レベルのオーナーがいるチームですが、ソシエダとマドリーに勝っています。とにかくチーム状況がよくなっていますので流れに乗って三連勝して欲しいです!
LaLiga(20/21)第13節 バルセロナvsレバンテ [マッチレビュー]
こんにちは!87/88シーズン以来の最悪のスタートをしたバルセロナ。現在首位とのポイント差は12と厳しい状況にあります。
今日は直近5試合1勝4分と勝ちきれていないレバンテとの試合です。レバンテは前節ヘタフェ戦でようやく勝ちましたが、ヘタフェの自滅感はあったので自分達の力で勝ったとは言いにくいです。
因みに首位12ポイント差からのリーガ優勝は過去ないそうです。
スタメン
バルセロナの大きな変更点は4-1-2-3になったことです。そして左ウィングにブライスワイト、コウチーニョがインテリオールに入りました。期待されていたリキはベンチスタートになります。出場しませんでした。
レバンテは怪我人こそ多くはないですが離脱した選手がバルディとカンパーニャ。と離脱した選手が主力中の主力でした。
レビュー
シュート
シュートを打った選手について
・バルセロナ
総シュート数は24本。これで3試合連続でメッシがチームの50%近くシュートを打ちました。メッシのシュート数が多いことも気になりますが、メッシ以外のアタッカーの選手が少ないことも気になります。
実は今日の試合パス系統の中心になっていたのはアルバでした。(ビルドアップ>バルセロナのパスマップ参照)ただそのアルバはメッシにしか出していません。実際アルバのシュートアシストはメッシのみ(2本)でした。これは分りやすいメッシ依存です。
・レバンテ
総シュート数は6本と少なめで、右サイドの選手からのシュートが多かったです。 最近のバルサの傾向ですが被シュート数は減っていますが、失点数は増えてます。つまり相手に確実にゴールできるシーンを与えています。
xG(ゴール期待値)
xGでは大勝しました。特に後半では被シュート数は2本と少なく、xGも小さかったです。ただ前半は被シュート数は少なかったものの、決定機は2つでxGが大きかったです。
バルサはxG0.30以上のシュートはセットプレーやこぼれ球で、流れからの決定機はありませんでした。なので狙っていた部分や崩しでの決定機はありませんでした。
上のツイートは最近のバルセロナの傾向について呟いたものです。ブログの方にも書きましたがカディス、ユベントス戦はこれでした。
ビルドアップ
バルセロナ
ブスケツは久しぶりにサリーダ気味だったので低い位置になりました。そしてアラウホも低い位置に、これはパスが不安なのか分りませんが彼は足が速いのでもう少し高い位置でも良い気がします。
特に気になる部分は配置。もっと分りやすい様に前半終了時の平均ポジションと一緒にみます。
インテリオールの2人が高すぎます。そして幅を取る選手はおらず、相変わらず右サイドではデストが孤立しています。先程も言った通りブスケツはサリーダで下がり気味だったので、ブスケツのカバーするエリアが広くなっています。
レバンテ
レバンテは4-2-2-2と内よりの配置になりました。先述したようにバルセロナはブスケツの脇が空いています。なのでサイドハーフのメレロとデフルートスは内側でプレーしていました。ここが大きな狙いどころでした。
そしてアイトールと同じくらい活躍したマルサは、この試合タックル4,インターセプト6でこの試合トップの数字でした。パス数とxG CHAINもチーム1位だったので攻守の起点になっていたことが分かります。
スタッツ
sofascore:https://www.sofascore.com/levante-barcelona/rgbsZgb
WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492065/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Levante
最後に
なんとか一点を奪い勝ちました。4123だったのでCLでハイパフォーマンスを見せたリキとアレニャを途中出場させると思いましたが、出場しませんでした。クーマン曰く「得点が入ってプランが変わった」とのことらしいです。
それと気になるのはピャニッチ。出場しませんでしたしアップすらしていませんでした。年末までの過密日程では出場させないと相当厳しいですが、クーマンはどうするんでしょうか...
アラウホはミンゲサに配給力では劣るもののバルサのCBにはいないスピードがあります。実際今日の試合はカウンターを防いだ場面もありましたしrac1ではMOTMに選ばれました。
そして直ぐにソシエダ、バレンシア、バジャドリード戦と過密日程が続きます。最近引き分けが続いているソシエダですが現在リーグ首位。オヤルサバル欠場の報道等ありますが、優勝を狙うには絶対に勝ちが必要です。
CL(20/21)第6節 バルセロナvsユベントス[マッチレビュー]
こんにちは!いよいよ"Messi CR7"でサッカーファンから大注目されているGS最終節のユベントス戦です。3失点しない限り負けても首位通過が決まりますが前試合のカディス戦が酷かっただけに勝って首位通過を決めたいところです。
スタメン
アラウホは復帰戦。ウンティティが164日ぶりの復帰を果たし今季初招集されました。またサイドにはトリンカオ 、第2節ユベントス戦で大活躍をしたペドリがスタメン復帰をしました。
ユベントスは第二節とは7人も先発メンバーが違います。サンドロ、デリフト、ロナウド、と言った選手が復帰してきました。
レビュー
シュート
シュートを打った選手について
・バルセロナ
総シュートは19本で、内11本がメッシによるものでした。そして枠内シュートは7本ありましたが全てメッシのシュートでした。更にペドリ、トリンカオ のシュートは無くグリーズマンは3本のみ。相変わらずのメッシ依存です。
・ユベントス
総シュート9本。そしてクリスティアーノ・ロナウドはPK2つを除くとシュート2つのみで、シュート数自体はかなり少なかったです。
xG(ゴール期待値)
バルセロナはユベントスより倍以上シュート数があるのにxGは倍以上負けています。つまり決定的なシュートはかなり少なく、決定的なシュートを多く受けているということになります。カディス戦と全く同じです。
今日の試合でカディス戦と違ったのは、決定機が0だったことです。ユベントスに上手く守られ決定機を作らせてもらえませんでした。
ビルドアップ
バルセロナ
ここで一番気になったのはアラウホ。明らかにラインが低いです。オサスナ、ディナモキエフ戦のブライスワイト と同じ理由で、ロナウドによるものだと思います。
そして2番目に気になったのはデヨングの位置の高さ、彼はアルトゥールを捕まえに行く回数が多いように感じたのでラインが高くなったのだと思います。
アラウホは低めの位置へ、デヨングは高めの位置へ。するとデヨングの裏のスペースが大きく空くと思います。ユベントスの狙いの一つはここで、1失点目のPKにつながったプレーもここを狙われ、2失点目はスローインからでしたが同じような場所を狙われました。
最後に気になったのはトリンカオです。横とのつながりが薄くデストしか関係性がありませんでした。しかしトリンカオが高い位置に表示されてる事からデストは孤立気味だったことが分かります。
良いところを言うと、66分に投入されたリキプッチについてです。彼が投入された後の60-75分以降の平均ポジションは綺麗になりバルサはテンポを取り戻したように感じます。是非スタメンでみたい選手です。
ユベントス
アルトゥールを中心に綺麗に3-5-2になっています。ボヌッチとデリフトから質のいいパスが多く、前線へのパスが多いことも分ります。
パス
これは攻撃を始めるためのパスを示したマップです。つまり攻撃の狙いどころがこのマップによって分りやすくなります。
バルセロナに注目すると、ほとんどのパスが真ん中へのパスで外側へのパスが少ないです。これはアンスファティやデンベレの様なサイドで裏に走れる選手が今(ほぼ)いないので、攻撃が単純になってしまいカディスの様に簡単に守られてしまします。
バルセロナはパスを多く回しクロスは少ないので、中を固めクロスをさせる為にワイドに追い込む作戦だった。
アルバロ・セルベラ(カディスの監督)
つまりバルセロナは、中を閉じられてしまうと突破口はメッシの個人技くらいしかありません。ユベントスはカディスのほどに中を固めてはいませんでしたが、デンベレとアンスが戻ってくるまでは同じ様な状況が続きそうです...
スタッツ
sofascore::https://www.sofascore.com/barcelona-juventus/Mdbsrgb
whoscored:https://www.whoscored.com/Matches/1508919/Live/Europe-Champions-League-2020-2021-Barcelona-Juventus
最後に
今日のメッシは素晴らしいプレーをしていましたが、多くのシュートはブッフォンの正面に飛んでいました。クラブとの対立、英雄マラドーナの死去、試合前にはW杯準優勝に導いた元アルゼンチン代表指揮官サベーラの訃報。精神面はかなり心配です。
これで公式戦2連敗。3点差で負けたことにより2位通過になりました。2位通過なのでラウンド16は厳しい相手と当たりますが赤のチームだけはやめてほしいです笑(他のチームもやばいですが)
そしてここから9日でレバンテ、レアル、バレンシア、バジャドリード戦と4連戦の鬼日程があります。ここからリキや4123にするか等クーマンの采配が変更されることが予想されています。ただこれから勝ち点を落とすと相当厳しくなります。どうにか勝ってほしいです...