LaLiga(20/21)第7節 バルセロナvsレアル・マドリード [マッチレビュー]

こんにちは!いよいよエル・クラシコですね!バルサもマドリーもお互い調子が良いとは言えませんが、昨季負け越した分今季は勝ち越してほしいです笑
今回で245回目のエル・クラシコ。通算成績96勝52分96負と完全に互角
史上初めての無観客での開催となりましたが大事な一戦になることは間違いありません!

スタメン

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主な欠場者
バルセロナ      ・レアル・マドリード

テアシュテーゲン(怪我)   カルバハル(怪我)
ウンティティ(怪我)     アザール(怪我)
M.フェルナンデス(監督判断) オドリオソラ(怪我)
             ウーデゴール(怪我)
             マリアーノ(病気)

バルセロナはまさかのペドリ、デストが先発。グリーズマン、セルジロベルトの大方の予想ではなく10代の選手がまさかのクラシコで選ばれました。そして配置ですがメッシトップ,コウチーニョトップ下 ,アンスファティ左ではなく上の通りになりました。
対するマドリーはカルバハル、オドリオソラが怪我と右SBが不在なのでナチョが入り、やはりラモスは出場してきました。マドリーは特にサプライズはなく4-3-3です。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

バルセロナ
シュートを打った選手はまさかの3人だけ。フィニッシュに絡む人数が少なく、パターンが少ないことがわかります。今日のメンバーは背が高くなかったのでセットプレーからのシュートは1本しかありませんでした。(平均身長 BAR:179.8cm RMA:184.3cm)

レアル・マドリード
総シュート数は15本。ラモスが最多の4本でベンゼマ、クロース、ヴァラン と続き8人の選手がフィニッシュに絡んでいました。また15本中5本がコーナーキック からのシュートでした。

xG (ゴール期待値)

BetweenThePosts

前半は特に悪かったわけではなく、決定期も作れていましたしゴールも決めました。マドリーともそこまで差はありませんでした。

やはり問題は後半で、63分のPKからかなり差をつけられました。審判の判断は置いといて、この後からバルセロナは決定機をまるで作れてなかったです。バルセロナは後半シュートを5本打ちましたが枠内は0本でした。

今日は決定力もありませんでした。クルトワの好セーブがあったにしろメッシ、コウチーニョせめてどちらかで決めて欲しかったです。

ネトはよく凌いでくれました。前半・後半の決定機を守ってくれたおかげで大敗することはありませんでした。

ビルドアップ

バルセロナ

BetweenThePosts

気になるところで言えばピケの部分です。前への線が全くありません。必ず右SB(セルジロベルト)への線はあったんですが、デストにはありませんでした。その代わりセルジロベルトよりも高い位置で絡んでることが分かります。

もう一つはメッシですね。"most progressive passing received","most progressive passing"この2つがメッシになっています。これは完全にメッシが攻撃の核となっていることを表しています。しかし今日のメッシは代表での疲労やらを踏まえても良くなかったです。

つまり何が言いたいかというと、結局はメッシ依存と感じてしまいます。
「攻撃を始めるパスを最もした」のはメッシ、「攻撃を始めるパスを最も受けた」のもメッシ。しかしそのメッシは本調子ではない。勝てない。

勿論今シーズンからメッシ依存は薄まったと思いますし、今日のクーマンの采配にも疑問はあります。そして多少は良い意味でメッシ依存はするべきだと思いますし、それほどの選手です。しかし今日は悪い意味でのメッシ依存が出てしまったと感じてしまいました。

↑↑Progressive Passingについて少し説明してます↑↑

レアル・マドリード

いつもマドリーの試合を見ているわけではないので「ここが変わった」とは言えませんが、マドリーのパスマップはこのようになりました。

ラモスからヴィニシウスの線がまぁまぁ太いのと"most progressive passing received" がヴィニシウスになってる通りで、マドリーはヴィニシウスからの攻撃を多く試みたことが分かります。

しかし、ここはデストが良かったです。守備面では期待できないと言われてましたが、良すぎました。ドリブルは一回も抜かれないはずですしスピードも速かったです。([Top Speed] Dest:33.0km/h Vinicius:33.1km/h)

走行距離

デストは2試合連続での10km越え。勿論デヨングも10kmを超しているとは思いますが、僕が調べる限りでは分かりませんでした。

ファティは良く走っていました。前半では両チーム断トツ、68分時点ですでに9km越え。すごいの一言です笑

そしてお互いの合計走行距離は恐らくバルサ約108km、マドリー約111km。ここではそこまで差はありませんでした。
クーマンバルサから走るようになってますね。

スタッツ

sofascore: https://www.sofascore.com/real-madrid-barcelona/rgbsEgb

WhoScored: https://www.whoscored.com/Matches/1492033/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Real-Madrid

最後に

http://gty.im/1281996964

ネト、デスト、アンスファティはかなり良かったです。特にデストは右SBでの初先発・初クラシコ・対ヴィニシウスでここまでできるのは驚きでした。ペドリも良かったですが守備に追われてた分、攻撃に絡む回数が少なかったので個人的には及第点ですね。

マドリーの選手で一番驚いたのはバスケスですね。彼はネタにされてるのを良く観てましたが正直2,3番目ぐらいに良かったと思います。恐らく彼は一回も抜かれてないはずです。ナチョが下がったのはマドリーからすると不幸中の幸いだったのかもしれません笑

個人的にはクーマン監督への不満が大きいです。勿論、選手・審判に多少不満はありますが、ヘタフェ戦にも行った試合終盤に中盤を下げてアタッカー投入。現地の記者にこの起用法について質問してほしいです。80分まで選手を変えない・特に前に出てきて指示をしない。以上の事から考えるに恐らく選手頼み・明確な起用理由はないように感じますが笑
ヘタフェ戦で良かったのならまだ分かりますが、ヘタフェ 戦も良くありませんでした。そしてここまで上手くいってた形をやらない。戦術の面も当然あるんでしょうが、どうしても納得できない部分が多いです。正直クーマンはかなり期待してただけに今日は残念でした。

そしてジダンカンプノウで、指揮官として無敗・選手としても1敗のみ。カンプノウでやたら強いです。あれば今年のCL、来シーズンは絶対に勝ってほしいです。

ここまで不満を多く語ってしまいましたが、それでもまだリーグ5試合。まだまだ序盤なのでこれからを期待したいです。次はユヴェントスと厳しい相手ですが嫌な流れを断ち切ってほしいです。