FCバルセロナ Champions League 20/21 攻撃データまとめ

こんにちは!こんばんは!
今日の試合のウエスカ戦を勝利し、好調なリーグ戦での優勝を目指すバルセロナ

残念ながらチャンピオンズリーグはラウンド16での敗退となりましたが、CLで気になったデータをまとめてみました。是非気になる部分だけでもご覧ください。

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まず"チームのスタッツ"を紹介します。下のサイトで詳しく載っているので是非。

www.uefa.com

・目次

ール・アシスト数

・ゴール数(計18ゴール)
5 - メッシ
3 - デンベレブライスワイト
2 - グリーズマン
1 - デスト、ペドリ、ピケ、アンスファティ、コウチーニョ

計18ゴールは、バイエルンミュンヘンに次いで二番目に多い数字でした。しかし出場時間等を考えるとグリーズマンとトリンカオの数字はもっと欲かったです。

・アシスト数(計12アシスト)
2 - メッシ、デンベレ、アンスファティ、アルバ
1 - ブライスワイト、ペドリ、デヨング、ミンゲサ

18ゴールに対して12アシスト。4つのゴールはPKによるものなので、流れの中からのゴールが多かったことがわかります。つまり崩せてゴールを狙えていた回数が多かったことが分かります。

定力

まず決定力を導き出すためにxG(ゴール期待値)と言われるデータを用います。
xGとは、『シュートした位置、利き足、守備者の位置』等を用いて、そのシュートがどのくらい可能性でゴールになったかを記すものです。(PKは平均成功率76%なので、PK時のxGは0.76)
⬇️xGについて詳しく知りたい方は

www.footballista.jpss

つまり簡単に決定力を求めるには『実際に決めたゴール数 - xG』で求められます。(+)の値が大きいほど決定力が高く、(-)の値が大きいほど決定力が無かったと言い換えることができます。
いきなりですが (+)だった選手、つまり決定力があった選手から紹介します。

 

5位:アンスファティ、ペドリ +0.1

3位  デスト、ブライスワイト 

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2人の値は+0.6でした。
ブライスワイトはローテで挑んだフェレンツヴァーロシュ戦とディナモキエフ戦で2G,1Gと結果を残してくれました。デストはカンプノウでのディナモキエフ戦で得点しており、1Gを記録しました。

2位  コウチーニョ

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現在怪我をしておりバルサでの居場所が危ういコウチーニョ+0.7で2位になりました。CLでは2試合しか出場していませんでしたが、第1節のフェレンツヴァーロシュ戦でゴールを記録しています。
正直意外でしたが前半戦のコウチーニョは好調で、不調の時期に出場がなかったのも一つの要因に考えられそうです。

1位  ピケ

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 1位はまさかのDFであるピケ。+0.9を記録しました。
ピケは怪我もありCLでは3試合の出場に終わっており、3試合の合計シュート数は"1"。
つまり、1本の難しいシュートを決め切れた為+0.9と高めの数値が出たと考えられます。

「あれ?」と思われた方もいると思います。そうなんです。メッシやグリーズマンデンベレ、トリンカオといった(+)になるべき選手がいません。以下(-)だった選手を紹介します。

-0.1:ラングレ、アルバ、ブスケツ、ミンゲサ、アレニャ
-0.2:セルジロベルト
-0.3:ピャニッチ
-0.4:グリーズマン
-0.5:リキ
-1.3:メッシ
-1.5:トリンカオ

バルセロナxGは19.6でした。先ほどチームの得点は18と紹介しましたが、この差は"-1.6"。勿論ベスト16に進出したチームで最下位の数字。GS32チーム中でも26位とあまりにも低すぎる結果がデータとして現れました。

ュート・ゴール クリエイティング アクション

次にシュート・ゴール クリエイティング アクション(以下「SCA」)を紹介します。
これは名前の通りシュート、ゴールを生み出す為に行ったパス、ドリブル、守備の回数です。つまりこれが多いほどシュートチャンスを生み出していたことになります。

20位:ラングレ、テア、ミンゲサ、アラウホ、モリバ - 1回
19位:コンラ - 2回
18位:ピケ - 2回
16位:コウチーニョ、フィルポ - 4回
15位:セルジロベルト - 5回
14位:リキ - 6回
12位:ブライスワイト、アレニャ - 7回
11位:トリンカオ - 9回
8位:デスト、デヨング、ブスケツ - 11回 
6位:ピャニッチ、アンスファティ - 16回
4位:グリーズマン、ペドリ - 17回

GKなのにSCAがあるテアシュテーゲンは流石ですね笑
リキとアンスファティも出場時間が多くないのに関わらず、この数字は流石です。

3位  デンベレ

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3位はデンベレ18回。彼はパスが雑なので意外な数字でしたが、パスではなくドリブルによって6回SCAが生まれました。(ドリブル6回はバルサ1位)

2位  アルバ

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2位はアルバで22回。アルバは全てパスによってSCAが生まれており、左サイドからアルバのパスで多くのシュートが今れていたことが分かります。

1位  メッシ 

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1位は勿論メッシです。2位のアルバの2倍以上の56回を記録しています。バルサの攻撃の核がメッシなのは誰もが知っていることですが、データとしてもそれが現れました。しかしこれだけシュートチャンスを作っていながら、メッシのアシスト数は2。先ほどの話になりますが改めて『決定力がなかった』事を示すデータが出ています。

ップスピード 

特に説明不要ですが、CLの試合で一番速く走った速度です。

24位:マテウスフェルナンデス- 21.6 km/h
23位:ウンティティ - 25.7 km/h
22位:モリバ - 26.6 km/h
21位:ブスケツ - 27.0 km/h
20位:コンラ - 27.9 km/h
19位:メッシ - 28.6 km/h
18位:コウチーニョ - 29.2 km/h
15位:ピャニッチ,リキ,グリーズマン - 29.5 km/h
13位:ピケ、トリンカオ - 29.9 km/h
12位:ペドリ - 30.4 km/h
8位:ラングレ,ブライス,アルバ,デヨング
                 -30.8km/h
5位:フィルポ,ミンゲサ,セルジロベルト-31.0km/h

一つ注意する点を挙げると、この数字が選手の最高速度とは限りません。あくまで『CLの試合で』です。

3  アラウホ、アンスファティ 

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 アラウホとアンスファティが31.5 km/hで3位でした。アラウホはリーグ戦で34.5km/hを記録した事を考慮すると、アラウホが全速力で戻る様な危ないシーンがなかったことが分かります。PSG戦に出場していればこの記録も変わっていたかもしれませんね。

2位  デスト

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2番目に速かった選手はデストで 31.7 km/hでした。とにかく速くて、ドリブルが上手く今後が楽しみな20歳のデスト。バルセロナは足の速い選手が多くないので、この数字でも2番目となりました。

1位 ウスマンデンベレ 

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バルセロナでスピードが速い選手といったらこの選手。デンベレ34.0 km/hを記録しました。バルサの中では、ずば抜けて速いですね笑 

の他

選手ごとに成績が良かったデータをまとめました。
以下紹介するランキングは、CL出場32チーム全選手を含めた順位です。

#2 デスト
攻撃の為にドリブルで運んだ回数(4位)、ペナルティエリアへ運んだ回数(3位)

#3 ピケ
パス成功率(1位)

#8 ピャニッチ
ファイナルサードへのパス数(2位)、攻撃を始める為のパス数(10位)、タッチ数(3位)

#10 メッシ
xA(2位)、シュート数(1位)、キーパス数(2位)、ファイナルサードへのパス数(8位)、ペナルティエリア内へのパス数(1位)、攻撃を始める為のパス数(2位)、スルーパス数(2位)、タッチ数(7位)、ドリブル成功数(1位)、攻撃のためドリブルで運んだ距離(2位)、攻撃の為にドリブルで運んだ回数(1位)、ファイナルサードへ運んだ回数(1位)、ペナルティエリアへ運んだ回数(9位)、パスターゲット数(2位)

#11  デンベレ
シュート数(7位)、ドリブル成功数(5位)、股抜き回数(3位)、攻撃の為にドリブルで運んだ回数(8位)、ペナルティエリアへ運んだ回数(3位)

#14 コウチーニョ
股抜き回数(8位)

#15 ラングレ
攻撃の為にドリブルで運んだ距離(5位)

#17 トリンカオ
股抜き回数(8位)

#18 アルバ
ペナルティエリアへのパス数(5位)、攻撃を始める為のパス数(5位)、スルーパス数(9位)、クロス数(3位)、タッチ数(8位)、股抜き回数(8位)、パスターゲット数(6位)

#21 フレンキーデヨング
パス成功率(5位)、ファイナルサードへのパス数(4位)、タッチ数(10位)、攻撃の為にドリブルで運んだ距離(1位)、ファイナルサードへ運んだ回数(2位)、パスターゲット数(8位)

 

やはり攻撃のスタッツだとメッシが圧倒的でした。ただPSG戦で批判されていた決定力の問題も明らかに現れましたね。

次は全選手の守備系データスタッツと走行距離をまとめようと思います。

ご意見やご感想、補足等ありましたらDM、twitterのリプ欄、下のコメント等どこでもお願いします。 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました

CL(20/21)ラウンド16 2ndレグ PSGvsバルセロナ[マッチレビュー]

こんにちは!エルサダールでオサスナに勝利し、今季アウェイでの勝負強さを証明している中2ndレグアウェイPSG戦になります。

 

タメン

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主な欠場者
・PSG     ・バルセロナ
ネイマール(怪我) ピケ(怪我)
ベルナト(怪我)  コウチーニョ(怪我)
キーン(コロナ)  アラウホ(怪我)
         セルジロベルト(怪我)
         アンスファティ (怪我)

PSGは再びネイマールが出場できず、キーンも欠場なのでドラクスラーが先発に選ばれました。他の選手は1stレグと同じ選手になります。

 バルセロナはCBの選手が2人しかいませんでしたが、ここ好調な3バックの布陣。ウンティティが選ばれないことを考えると彼はかなり序列を落としてそうです。

 

ッチデータレビュー

・シュート

シュートを打った選手について
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(左:PSG 右:バルセロナ

・PSG
総シュート数6本。シュートの比率に関しては当然エンバペが1位です。
1stレグの大きなアドバンテージを持っていた為か、積極的にシュートを打つことはなく前半4本、後半2本になりました。

 バルセロナ
総シュート数20本。1stレグではセットプレーからのシュートしかなかったメッシには6本のシュート。そしてバルセロナはフィニッシュの局面をデンベレで狙っていたため、デンベレは4本と多いです。またコーナーキックのニア狙いで、ブスケツをターゲットにしていたので、ブスケツのシュート数が4本もありました。
グリーズマンはシュートを打つ 回数が少なく、2本に終わっています。

xG(ゴール期待値)

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BetweenThePosts

この試合最も問題にすべきデータがこれです。
特に前半、デンベレにあった複数回の決定機とメッシのPKミス。上のデータを見て分かる通り前半では約xG2.3。このxGを見ると少なくとも前半で2,3点ほしかったです。

前半ではシュートチャンスを作れていたバルサですが、後半にはシュート数も減り決定機を作れていませんでした。

1stレグのレビューでも書きましたが、この2試合は決定力が異常にありませんでした。バルサもPSGも今季の決定力はありません(GF-xGで算出した決定力ランクでは、5大リーグ中バルサが80位。PSGが71位)でしたが、大一番での決定力の差は感じました。

ビルドアップ

バルセロナ

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BetweenThePosts

この試合も3バックで入ったバルセロナ。ボール保持率は73%を記録し、パスマップを見てもボールを持つ時間が長かったことがわかります。

デンベレはビルドアップに関わることよりも背後を狙っていたので、他の選手よりもパス交換が少なかったです。パスマップを見てわかる通り、デンベレへのパスが一番多かったのはアルバで、アルバ→デンベレラインでPSGの背後を突いていたことがわかります。(ミンゲサは前半35分での交代だったので、パスの関わりが少なく表示されています)

若干デストが孤立気味なのが気になりますが、今日のデストは対面のクルザワに対して優位性を持っていこと、エンバペがカウンター要員で守備をする回数が少なかった為、この試合の前半では特に問題になりませんでした。
後半にはクルザワ→ディアロに交代し、ディアロの守備に苦しみ不利になっていたこともあり左サイドのアルバからの攻撃が増えていました。

 PSG

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BetweenThePosts

パスマップを見て分かるようにPSGはエンバペをカウンター要員として、前線に残す時間が長かったです。
前述したようにデストが右サイドで有利性を持てた一つの要因でもありますが、彼がボールを持つと下手に飛び込む様な守備ができない為、エンバペにボールが入るとPSGの選手が上がる時間を作れられていました。

しかし、バルセロナの守備は悪かったわけではなく、パスマップから分かる通りナバスにロングボールを蹴らせていました。

 タッツサイト

www.sofascore.com

https://www.whoscored.com/Matches/1516651/Live/Europe-Champions-League-2020-2021-Paris-Saint-Germain-Barcelona

後に

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 結局勝つこともできず残念な結果となり、CLは敗退となりました。
今に始まったことではありませんが、圧倒的な決定力の無さが目立ちました。逆転の可能性が十分に見えた試合の内容だっただけに悔やまれます。

 ただ、明らかにここ数年のローマやリヴァプールバイエルンの敗退とは違いポジティブな感覚を持って帰国することができました。

 『奇跡』を起こすことはできませんでしたが、まだ国内に2つのタイトルの可能性があります。この試合が『転換期のバルサにとって不幸中の幸い』だったと言うことできる様に残りのリーガ、コパ決勝も勝ち続けてほしいです。

 ご意見やご感想、補足等ありましたらDM、twitterのリプ欄、下のコメント等どこでもお願いします。 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました

 

CL(20/21)ラウンド16 1stレグ バルセロナvsPSG[マッチレビュー]

こんにちは!2021年好調なバルサは、国王杯準決勝1stレグでセビージャに完敗したものの、リーガでアラベスに5-1と大勝しました。到頭CLが始まりグループステージ2位通過のバルセロナはいきなりPSGと対戦します。

パリは約2ヶ月前にトゥヘル監督(現チェルシー監督)が解任され、エスパニョールの選手・監督としてもバルサの相手として馴染みがあるポチェッティーノ監督が就任しました。

ポチェッティーノとは相性がいいバルサですが、PSGとはほぼ互角です。とにかくアウェイゴールを奪われずに勝ちたいところです。

スタメン

バルサはほとんど大方の予想通りでしたが、3ヶ月ぶりに戻ってきたピケと、コンディション不良のため欠場が続いていたデストが先発になりました。

パリは残念ながら、チームの要であるネイマールとディマリアが怪我により欠場。同じく欠場されると思われていたヴェラッティは復帰しています。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

バルセロナ
総シュート数12本。基本的にアタッカー陣からのシュートしかなく、中盤の選手のシュートはありません。
しかし、これまでと1番の違いはメッシのシュートの少なさ。メッシはリーガでシュート数57で1位。2位のベンゼマより2倍近くシュートを打っています。しかし、今日は2本のみ。しかもPKとFKによるもので流れからのシュートがありませんでした。パリがメッシを封じてたことが分かります。

・ PSG
総シュート数は16本。バルサと比べると、フィニッシュに関わっている選手が多く、中盤の選手もシュートを行っています。最多シュートはエンバペで6本。フィニッシュの場面ではエンバペが仕事をしており、多く絡んでいたことが分かります。
またアタッカー選手の平均シュート距離は11.3mで、バルセロナはかなり近い距離からシュートを打たれていました。

xG(ゴール期待値)

バルセロナは決定機を2つ作れていましたが1つはPKによるものなので、一旦PK時のxGを抜きにして考えます。とするとバルサxGは約0.98。PSGの方が圧倒的にシュートチャンスを作れていたことが分かります。

戦術等は無視して、両チームの1番の差は大一番での決定力だったと思います。
今シーズンのバルセロナは決定力が異常に低いです。"ゴール数-xG”で算出した決定力では、-2.8で5大リーグ98チーム中80位。

しかしパリも今シーズン決定力があったチームでありません。パリは同様に算出した順位で71位でした。

ただ今日の試合、決定機ミスがチーム1位のエンバペは、決定機4つで3ゴールバルサが決めた決定機はPKのみ。大一番での決定力が1番目に見えてわかる差に感じました。

ビルドアップ

バルセロナ

いつもパスマップを見てる方なら一瞬で分かると思いますが、明らかに今までのバルサと違います。特に大きな違いは2つ。

・1つは右ラテラルの位置。デストは CBの選手とほぼ同じ位置まで落ちていました。これはエンバペを警戒していた為と思われますが、全く前線でボールを受けていませんでした。(アタッキングサードで触ったのは3回のみ。途中出場のミンゲサは11回)

・2つめは中盤の選手(ブスケツ)のタッチ数の少なさ。パリは中盤の選手にボールを与えることをさせなかったので、バルサのビルドアップはU字になっています。

他に気になるところは、ブスケツがサリーダをしなかったことや、ピケからデストへのパスの少なさ等があります。

デヨングとブスケツが完全に重なっていますが、"たまたま"2人の平均ポジションが重なっただけだと思うので問題点にあげることではないと思います。

PSG

こちらも一目瞭然。直近の試合のニース戦、マルセイユ戦でもこれとほぼ同じ様なパスマップで、左サイドに偏っています。

most progressive passing receivedとmost progressive carryingがエンバペになっていること。そしてエンバペにマルキーニョスとパレデスの太い矢印があることからも、エンバペが攻撃の要だったことが分かります。

コーナーキック

  1. パリの選手は真ん中付近に固まり、ニアを大きく空ける。
  2. 基本マンマーク守備で、グリーズマンはニアをケア、唯一空中戦に強いピケはマンマークにつかず真ん中で構える。
  3. 助走のタイミングでパリの選手は2,3人がニアへ、1人がファーへ
  4. ニアで合わせる

特に注目すべき場面ではないですが、セットプレーも狙われている様に感じました。空中戦に強いピケが復帰してきましたが、バルセロナのセットプレーの弱さがなくなるわけではありません。現にコーナーキック からチャンスを1回。フリーキックからゴールを1点決められています。

スタッツ

sofascore: https://www.sofascore.com/barcelona-paris-saint-germain/UHsrgb

whoscored:https://www.whoscored.com/Matches/1516650/Live/Europe-Champions-League-2020-2021-Barcelona-Paris-Saint-Germain

最後に

http://gty.im/1302504957

1-4で敗北。しかもCLにおいてカンプノウで2連敗。2021年に入りバルセロナは好調でしたが、やはりビックゲームで勝つ力はありませんでした。

この試合、1-4で大敗した事やカンプノウで負けたこともショックですが、一番ショックだったのは相手にビビってあまりにも消極的だったことです。

クラブの哲学を語るのは難しいですが、少なくともバルサの哲学として”攻撃的なサッカー”というものがあると思います。シャビがバルサの哲学として一番重要なのは『スペクタルなサッカーをやろうとする気持ち』と言った様に、『攻撃的なサッカーをやろうとする気持ち』が無かったのが残念というか悲しかったです。

準々決勝に進むためにはアウェイで少なくとも4ゴールが必要です。かなり厳しいですが、2ndレグでは消極的ではなく攻撃的なバルサが見たいです。

LaLiga(20/21)第21節 バルセロナvsビルバオ [マッチレビュー]

こんにちは!日本時間では2月に入りましたが、2021年初のカンプノウでの試合となります!マルセリーノ監督になり現在5連勝中。ここ4試合は逆転勝利によるものだそうです。

今日勝つと、マドリーを越して2位になるので必ず勝ちたい試合です。

スタメン

バルセロナブスケツが出れない代わりに、ここ2試合出場がないピャニッチを先発。そして2ヶ月ぶりに復帰したセルジロベルトはベンチスタートになります。そして、またしてもラングレではなくウンティティが先発です。

ビルバオは、スーペルコパ決勝と全く同じメンバーできました。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

バルセロナ
総シュート数12本。シュート自体はメッシが4本、グリーズマンが3本,,,と大きな偏りがありませんが、アシストの部分まで見ると、12本中10本のシュートにメッシ絡んでいます。今更ですが、シュートまではメッシに頼っていることが分かります。

ビルバオ
総シュート数7本。ゴールエリアからのシュートはなく、テアシュテーゲンを脅かすようなシュートはありませんでした。

xG(ゴール期待値)

xGでは、かなりの大差をつけて勝っています。特に相手のxGがこれだけ低いのは今シーズン初だと思います。つまりビルバオにフィニッシュの局面を作らせなかったということです。(オウンゴールは相手シュートでは無いので、xGは0.00となります。)

崩されるシーンはありましたが、決定的なシュートまでは打たせませんでした。

逆にバルセロナは、決定機3つ(sofascore)。今シーズンのバルセロナで特に問題なのは、決定力。今回も決めれたのはグリーズマンのシュートのみで、残り2つは外しています。(メッシとピャニッチ

決定力は5大リーグで80位。中々決めきれない...

ビルドアップ

バルセロナ

ブスケツ不在でピャニッチブスケツの役を行うと思われましたが、ピャニッチでは無くデヨングがブスケツの役に回ります。まだクーマン監督はピャニッチを信頼してなさそうです。

今までアラウホはビルドアップの場面で、左CBと右SBとキーパーへのパスが多かったですが、今節はピャニッチとデヨングにも多くのパスが見られ、積極的に前方向へのボール出しを行っていたことが分かります。

ビルバオ

前半はアルバがあけたスペースを狙ってるようにも見えましたが、前半でシュートは1本のみ。後半からは明らかに左サイドから攻撃をはじめました。なのでパスマップでは左サイドに偏っています。
ムニアインとユーリでの崩しが増えました。

今年あった3つのバルサ戦におけるムニアインのヒートマップです。
マルセリーノ監督になって、中央でのプレーが少なくなりサイドで多くプレーするようになったムニアインですが、今日の試合は中央でのプレーが多かったことが分かります。

つまり、ミンゲサを釣り出しておいて、空いた背後のスペースを狙っていました。

ちなみに過去の2試合ではミンゲサでは無くデストが先発。(決勝ではミンゲサが途中出場)

これは攻撃を始めるためのパスを可視化したものです。つまり狙いが分かります。

青の枠で囲った部分にビルバオのパスが集中していることが分かります。ミンゲサの背後を多く狙っていたことが、これからもわかると思います。

スタッツ

sofascore:https://www.sofascore.com/athletic-bilbao-barcelona/rgbsAgb

WhoScored:https://www.whoscored.com/Matches/1492166/MatchReport/Spain-LaLiga-2020-2021-Barcelona-Athletic-Bilbao

最後に

http://gty.im/1299662657

完勝とまでは行かないものの、勝ち点3を獲得しました!
これでリーグ順位は2位!CL出場が目標と言ってた頃に比べると、良い順位になりましたが、首位のアトレティコとは10ポイント以上の差がついています。

少し前までボロクソだったウンティティ、グリーズマンデンベレのフランス3人は、ここに来て調子を上げてきています。特にウンティティはまだまだですが、PSG戦に向けてこの好調を続けて欲しいですね笑

それと、個人的に今日のピャニッチは満足です。今の中盤にはないミドルシュートの武器もありますし、散らしは素晴らしかったと思います。クーマンはまだ信頼してなさそうですが、是非使い続けて欲しいです。

次節はコパのグラナダ戦を挟んで、アウェイでのベティス戦。またまたアウェイですが、この好調を長く維持したいところです。

LaLiga(20/21)第20節 エルチェvsバルセロナ [マッチレビュー]

こんにちは!スーペルコパとコパを戦い2週間ぶりのリーガを戦います。エルチェはリーグ戦ここ12試合勝利がなく19位と厳しい状況になっています。リーガでは3連勝中のバルサ。エルチェとは相性がよく過去8試合ありましたが、いまだに得点されたことがありません!(1988年以降のデータ)

エルチェはシーズン前に昇格に導いたパチェタ監督(現ウエスカ監督)を交代しており、今はホルヘ・アルミロン監督が率いています。

スタメン

エルチェは前節5バックだったのに対して今節は4バック。バルセロナはデストを先発させずにミンゲサ、意外にもラングレでは無くウンティティの先発なりました。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

エルチェ
総シュート数4本で平均シュート距離が17.8m。(ペナルティエリアの長さが16.5m)これ等のことからエルチェはシュートまでの形が上手くいかなかったことが分かります。またFWからのシュートは無く、全てMFからのシュート。そして左サイドからのシュートがありませんでした。

バルセロナ
総シュート数は15本。メッシの様に大きな偏りは無く、多くの選手が打っていました。また53%のシュートにペドリが絡んでいます。このことからもペドリを中心としたシュートが多かったことが分かります。

xG(ゴール期待値)

デヨングのゴールは若干運もあり、xGが0.96と大きすぎるので、ここでは無かったものとします。

バルサの決定機はアラウホ、トリンカオ 、リキのゴールの3つがありました。これ等3つは全てxGが0.50を超えており、大きな決定機を作れていたことが分かります。

ただ、決定機以外のシュート11本の総xGは0.51で、平均xGは0.046。
これを見るとバルサは"エルチェの守備を崩せてた"とは言えません。

エルチェは1回の決定機を作りました。しかし、この決定機はバルセロナの選手のミスによるものでしたので、エルチェはバルセロナを崩すことはできなかったことが分かります。

ビルドアップ

バルセロナ

バルセロナはボールポジション66%。ボールを66%握っていたにも関わらず、ウンティティとアラウホのラインで多くのパスを回していました。
つまり、ビルドアップが上手くいっておらず、崩しが上手くいかなかったことが分かります。

また、右サイドに選手が寄っており左サイドからの攻撃が少なかったです。[攻撃サイド(左:28% 真ん中:34%  右:38%)]
しかし、右サイドで崩しが上手く行ったわけではありませんでした。デンベレのドリブル回数が7回(5)で両チームで最多だったことから、特にデンベレでの単独突破が多かったです。

エルチェ

エルチェは後方からつなぐ意識を持っていました。しかし、ビルドアップは上手く行っておらず、外側でのボール回しが多かったことが分かります。

また真ん中がすっぽり空いていることが分かります。ここのスペースにはブスケツがおり、これだけスペースを与えて、マークもついてなかったことが、ブスケツが輝くことができた要因の一つだと思います。

最後に

http://gty.im/1298144512

メッシを欠いての2戦は苦しみましたが、勝利することができました。過密日程で疲労の色は見えましたが、エルチェ戦は相手が良かったわけでもないので、もう少し楽に勝つことができればよかったです。

ブスケツがサスペンションのため、ビルバオ戦を欠場してしまうことが決まりましたが、2021年のリーグ戦では4連勝中。アラウホ、ペドリ、デヨング、グリーズマン、ミンゲサ、デンベレあたりの疲労は気になりますが、復帰後のメッシに期待しましょう笑

Copa del Rey(20/21) 3回戦 コルネジャvsバルセロナ[マッチレビュー]

こんにちは!スーペルコパでは残念ながら延長の末にビルバオに負けタイトルを逃しました。今日は一番タイトルに現実味があるコパでの試合です。相手は三部相当のチームであるコルネジャになります。
バルサBと同グループに属しており、今季バルサBは1-0で勝ってるそうです。(得点者はコジャド)今大会アトレティコをくだしており油断はできませんが、絶対に勝ちたい試合です。

スタメン

アトレティコにゴールを決めたアドリアンヒメネスは怪我のために招集外となりました。バルセロナはモリバが公式戦デビュー!CBとグリーズマン以外は控え組からの出場となりました。

CK分析、レビュー

セットプレーが明らかな弱点であるバルセロナ。コルネジャはコーナーキックの準備を特にしてるように感じたので、コーナーの分析をしてみようと思います。またアトレティコから得点した形もセットプレーからでした。

コルネジャ のコーナーは全部で7本。5パターンくらい用意してるように見えましたが、特に上手く崩せていた3つを分析してみます。

gifの順番は右上と右下に書いてます!

パターン1

こちらは前半6分のコーナーキックのシーン。

  1. 開けてるスペースにコルネジャの4人が走り込み、ラングレ等4人を引きつける。
  2. コルネジャの7番の選手がボール方向へ走り、ニアのスペースを作る。(1とほぼ同タイミング)
  3. 24番の選手がニアで合わせる

このシーンはショートコーナーで合わせてきました。結局アラウホがクリアする形となりましたが、1回目のコーナーでいきなり上手くいってました。

パターン2

こちらはパターン1の直後の前半7分のコーナーキックのシーンです。

  1. ネトの周辺に密集
  2. キッカー助走のタイミングで数人がボール方向へ & 8番の選手がゴール逆方向へ、2番の選手がゴール方向へ走る
  3. ゴール逆方向へ走る8番の選手がミンゲサをブロックし、2番の選手をフリーに
  4. 空いたファーのスペースで合わせる

これも最後は上手くいかず、ネトがクリアしました。

パターン3

これは前半43分のコーナーキックのシーンです。

  1. コルネジャの3選手が中央でかたまる
  2. キッカー助走のタイミングで、21,8番がボール方向へ走る。8番はグリーズマンを引きつけ、21番はミンゲサをブロック。
  3. 同様にキッカー助走のタイミングで、7番がコリネジャの24,18番の背後を走り空いてるニア付近のスペースへ。
  4. コルネジャの24,18番の選手はラングレとフィルポとブライスワイトをブロックし、7番をフリーに

これは7番の選手が上手くミートせずに助かりましたが、危ないシーンでした。

シュート 

・コルネジャ
名前を書いてもピンと来ないと思うので、名前ではなくポジション別にします。全体的に前線の選手からのシュートが多かったです。ただ今まで説明した通りセットプレーの狙いも見えた事もあり、大半のシュートが180cm以上の選手からでした。

バルセロナ
総シュート数は23本でコルネジャの倍近くのシュートを打っています。しかしsofascoreによると、バルセロナの決定機7つに対して決定機ミスが6つもありました。格下相手なら決定機を決めて楽に勝ちたいところでしたが、それはできませんでした。

スタッツ

sofascore:https://www.sofascore.com/barcelona-ue-cornella/rgbsmTqb

最後に

http://gty.im/1230723069

まさかの3試合連続での延長戦。クラブ史上初めてのことだそうです。疲労が心配なところですが笑
アラウホはこの3試合を唯一のフル出場でしたが今日はほぼ完璧なパフォーマンス。あと途中出場のペドリはこの年にして別次元でした。

ラウンド16では2部のラージョと2年ぶりの対戦が決まりました。次回は楽に勝ちたいですね笑

LaLiga(20/21)第2節 アスレティック・ビルバオvsバルセロナ [マッチレビュー]

こんにちは!コロナにより延期されていたLaLiga第2節ビルバオ戦を迎えます。昨シーズンのサンマメスでの試合は無冠の要因ともなりました。そしてビルバオは監督がマルセリーノの初陣になります。
ここで勝てば3位に浮上し、アウェイ連戦を勝ち切るためにも必ず勝ちたい試合です。

スタメン

ビルバオはマルセリーノの初陣となります。マルセリーノということで4-4-2で、ピボーテの2人はベスガとベンセンドールになりました。そして痛いのがジェライとウナイロペスを負傷で欠いています。

バルセロナブライスワイトが試合ぶりにスタメンを外れ、グリーズマンがスタメンに復帰しました。また4-1-2-3を続けており、今季初の左グリーズマンになりました。

レビュー

シュート

シュートを打った選手について

ビルバオ
総シュート数は8本。半分のシュートにムニアインが絡んでいました。また前半は近い距離からシュートしていましたが、後半は遠くなっていました。[平均シュート距離(前半:11.19m 後半:16.45m)]

バルセロナ
総シュート数は13本。枠内シュート率は69%と高いです。特にメッシは2ゴール、ポスト2回と調子が上がっています。やはり右方向からのシュートは少なく全体の15%しかありませんでした。

xG(ゴール期待値)

試合の序盤はビルバオのペースだったので前半10分までビルバオに決定機を作られていますが、ビルバオは前半15分以降には決定機を作れていません。逆にバルセロナはどの時間帯もゴールチャンスを作れていました。

また両チームともオープンプレーからのシュートのみで、FKやCKなどのセットプレーからのシュートはありませんでした。

ビルドアップ

バルセロナ

ブスケツがサリーダのために真ん中後方に表示されていました。
またグリーズマンの方がペドリより立ち位置は高かったですが、ボールを触る位置は平均的にペドリの方が高かった事が分かります。

そしてデンベレが右に入ったことにより、デストは前節より孤立してないことも分かります。また左サイドはペドリ、アルバ、(グリーズマン)の関係も作れており、今日の試合は非常にバランスが良かったです。(左:41% 真ん中:26% 右:32%)

ビルバオ

先述しましたがビルバオの半分のシュートはムニアインが関わっていました。またmost progressive passing, most progressive passing received, most xGchainがムニアインだったことからもムニアインがゲームを作っていたことが分かります。

そしてビルバオの攻撃は左サイドによっていることが分かります。実際左サイドからの攻撃は51%でした。

スタッツ

whoscored:https://www.whoscored.com/Matches/1491963/Live/Spain-LaLiga-2020-2021-Athletic-Bilbao-Barcelona

sofascore:https://www.sofascore.com/athletic-bilbao-barcelona/rgbsAgb

最後に

http://gty.im/1230453768

今季アウェイ初の逆転勝利とアウェイ3連勝!
意外にもここ7試合無敗と調子も上がってきています。これでバルセロナは暫定3位に浮上しました。
試合の序盤こそ虐殺されそうな雰囲気はありましたが、結果的には今シーズンのベストゲームと言っていいほどの良いゲームでした!

しかしクーマンは2人しか交代しておらず、特に中盤ですが同じような戦い方ができる人が少ないです。モリバ次第でしょうが中盤の補強は必要になるかもしれません。デヨングとペドリの疲労度はそろそろ限界な気もするので、休みが欲しいところですが...

次節はまたアウェイでグラナダ戦。1月は苦手なアウェイ連戦が続きますが、このまま勝ち続け首位との差を少しでも縮めて欲しいところですね。